×××私と先輩××× 12

口づけとともに佐紀の手が桃子の胸に触れる

ゆっくりと何かを確かめる様に動かされる手に

桃子は目を閉じてそれを感じる


そう言えば、と桃子は思った

真面目な佐紀はテスト前は勉強に集中するから

一緒に居ても身体を求めてくることは少なくなる

それに文句があるわけではないが

どこか寂しく感じていた自分が居たことを否定出来ない

いまこの瞬間を凄く幸せに感じているのもまた事実だ


「んっ…」

「桃、服…」


佐紀がそう言うと桃子は起き上がって佐紀が服を脱がしやすい体勢になる

慣れた手付きでスルスルと滑らかに服を脱がせる佐紀を見て

何でこんなに楽しそうなんだろうと思ってしまう


「どうしたの?」

「楽しそうだなーって」

「今更?」

「なんか、久しぶりだから」


思った通りに佐紀に伝えるとキョトンとした顔をされる

あっ、ちょっと優位に立った、と思ってしまう

それも束の間、佐紀は鼻で笑って桃子を向いて微笑む


「だって、桃だから」

「?」

「桃が相手だから楽しいの、当たり前でしょ?」


また鼻で笑った佐紀は止めていた手をまた動かす

桃子が呆気にとられたまま動けずに居ると

あっという間に服は全部脱がされてしまう

佐紀も自分が纏っていたものを全部とると

また、優しく桃子を押し倒す

さっきよりも深くキスをされ胸を揉まれる


「んっ…やぁ…」


既に感じている胸の突起を摘まれる様に触られる

爪先で掻かれると声を抑えることが出来ない

触られていない方は口に含み、音を立てながら吸われる


「佐紀ちゃん今日、何か変だよぉ」

「久しぶり、だから?」


佐紀はキャッキャとはしゃぐ子どもの様に話す

息がかかっただけで、気持ち良くて

桃子はゾクっと身体をビクつかせる


それでも佐紀は動きを止めない

甘噛みするように何度も何度も吸い上げる

それはまるで赤ちゃんのみたいで

桃子はそんな佐紀が凄く愛おしいと思った


「もう、良いかな…」


そう言って躊躇無く下腹部に手を伸ばし

湿ったことを確認して、起き上がる

すると、顔をそこに埋め桃子に覆い被さる


「桃、僕の銜えて」

「えっ?」

「良いから、言う通りにして」


桃子は佐紀に言われた通りに佐紀のモノを銜える

佐紀はそれに身体を少し震わせたが

またすぐに顔を埋め、舐め始める

桃子も舌をゆっくり動かす


ピチャピチャと音を立てて舐めるが

それはどちらが立てているのか分からなくなる


「だめだ、桃…僕、もう…」


佐紀がそう言った瞬間、桃子の口の中は

佐紀の精液でいっぱいになる

何とも言えない味が口の中に広がるが

桃子はごくりと飲み込んだ


「良く出来ました」


佐紀は桃子から離れ、顔を突き合わせる

そして、優しく頭を撫でると

桃子は目を細め嬉しそうな顔をする


「次は、桃が気持ち良くなる番だね」


そう言うと佐紀は桃子の額にキスを落とし

自分のモノをあてがった


「入れるよ?」

「うん…」


スルッと、抵抗無く入るほど濡れていたことに桃子は驚くが

そんなこと考える暇もないほど佐紀はすぐ腰を動かし始める

身体と身体がぶつかる音とともに桃子の腰もビクンと動く


「あんっ、あっ…」

「ホント、今日凄いね」


気持ち良さにいつもより過剰に反応してしまう桃子に対して

佐紀は普段とそう変わりない様なクールな態度をしている

何度も抜き挿しされ、桃子は限界に近づいてくる


「だめっ…やぁっ…」

「桃、自分の指噛んじゃだめ、僕の」


そう言って、佐紀は桃子が自分の口に持っていっていた手を退かし

佐紀の手で桃子の口を覆った


「もう、限界でしょ?」


その問いに答える隙もなく佐紀は桃子の中に出し

桃子は絶頂を迎えてしまった


* * * * *


「おはよ」

「んっ…」


裸のままの佐紀に抱きつく形で寝ていた桃子は目を覚ます

そんな桃子の髪を愛おしそうに撫でる佐紀はひどく優しい顔をしている


「可愛かったよ」

「…ありがと」


“可愛い”と言われることが好きな桃子だが

行為のあとに佐紀から言われる“可愛い”はまだ慣れない

嬉しくて、恥ずかしくて、たまらない気持ちになってしまう

だから、ギュッと抱きつき、顔を見られない様にする


「どうしたの?」

「なんでもないよー」

「ちょっ、息くすぐったい」


身体を捩らせて、桃子から離れ

額と額を突き合わせる


「ホント、どうしたのさ?」

「だってぇー、佐紀ちゃんのこと好きすぎるなって思って」

「いきなり、変なの」

「変じゃないもん、ホントに思ったんだもん」


頬を膨らませ、怒った様に佐紀の肩をポカポカと叩く

そんなこと気にしていない様に笑い

佐紀は桃子を抱き寄せる


「ありがと、嬉しいよ」

「…」

「こうやって、桃のこと確認出来ると落ち着く」


少し力を込め、強く抱きしめたと思うと

佐紀はまた桃子から離れ、笑顔を作る


「じゃ、勉強しよっか」

「えー、切り替えはやい!!」

「…僕は良いけど、桃大丈夫なの?」


笑顔が少し変わり、にやっと嫌味な顔になる


「佐紀ちゃんのバカっ」

「良いよ、勉強か続きか、桃に選択権あげる」


桃子は膨らませていた頬を元に戻すと

目を輝かせて、佐紀を見つめる


「じゃ、続きしよっ」

「分かりました」


頷いた、佐紀はすぐに桃子に覆い被さった