分からない事だらけで、考える程混乱しちゃう
だけど、二人で話し合うだけで
それは幸せに変わっちゃいます
Just The Two Of Us
年齢で言うと3つ、身長で言うと10センチ無いくらい
縮まりそうで縮まらない私とえりかちゃんの差
でも、そんなの関係無くって今は隣に居る
それって結構、凄い事じゃないかなって思ってる
だって、フツーの生活をしてたら絶対に出会わなかったと思うし
多分、えりかちゃんみたいな人は避けちゃう自信もある
だけど、今確実に隣に居る
更に言えば、手をギュッと繋いじゃってる
* * * * *
何でえりかちゃんだったんだろう?ってこの頃よく考える
年上で良いなら他にも居る
舞美ちゃんだって、桃だって、もっといっぱい居る
だけど、えりかちゃんだった
それで行くと優しいからって言うのも理由にならない
背が高いからとか、スタイルが良いからとか
そう言うのも理由にはならない気がする
皆より少しだけ出会いが早かったから?
でも、そしたらもっと前から好きだったはずだろうし
小さい頃からそんな事思ってたなんて考えられないし
考えれば考える程、好きになった理由
好きで居る理由が分からなくなる
それでも、確実に好きなんです
* * * * *
「で、何でだと思う?」
「えっ、分かんないよー」
えりかちゃんは少し上体を後ろに反らせて、私の体を押しのける
少しでも近くで話していたいのに、えりかちゃんはそれがあんまり好きじゃないみたい
「じゃあ、えりかちゃんは何で?」
「えっ、何が?」
「何で、私の事好きになったの?」
私はそれでも一歩も引かないで、ズンとえりかちゃんに近寄る
それでえりかちゃんも観念したのか、姿勢を元に戻して
少しだけ私の目線に合わせる様に腰を屈める
「そんなの分かる訳ないじゃん」
「えっ…」
「あー、あっ!!そういう意味じゃなくって理由なんて無いって言うのかな?」
肩に手を置かれて、優しく微笑まれる
だけど、イマイチ言っている事が理解出来ない
…理由が無いってどう言う意味?
「えっと…」
「だって、気付いたら好きになってるもんじゃん」
「うん」
「いつ好きになったかなんて正確に分からないのと一緒だよ」
えりかちゃんは歯を見せて笑った
それは凄くキラキラしていて、眩しくて
それを見て、私は目を細めて笑う
その瞬間、ふわふわっと心地良い感じが私の中に流れる
えりかちゃんの言いたかった事って
こういう事なんだって何となく思う
「えりかちゃん、でもね私いま確実にえりかちゃんの事、好きだよ」
「うん、ありがとう」
「えりかちゃんは、えりかちゃんはどう思う?」
本当はそんな事聞かなくても大丈夫
でも、言葉にして確認したくなるのはやっぱり凄く、好きだから
だから、いっぱいのハテナが浮かんで来て
えりかちゃんと二人で解決して行かなくちゃいけなくなる
「ウチも、もちろん愛理の事好きだよ」
「やっぱり」
「うん、今すっごく好きだよ…」
肩に置かれてた手が、私の頬に触れる
良い感じに暖かい温もりがそこから伝わって来て
私はふにゃんと笑ってしまう
「ほら、笑った時に見える八重歯とか、めちゃくちゃ可愛いって思うよ」
「…ありがとっ!!」
凄く嬉しくなって、えりかちゃんに抱きつく
いきなりだったのにちゃんと受け止めてくれるのは、私たちが同じ気持ちだから
それが私を、私たちを幸せにしてるんだなって思うと
今この瞬間、私はまたえりかちゃんを好きになった