naturally

君を独占したいって思うのは

極自然な気持ちで、止めようが無いんだって分かったよ


naturally


あぁ、ギューッてしたいけどそんなのウチのキャラじゃない

だけど、梨沙子はウチにとってかけがえの無い存在だし

唯一無二の癒しの存在だし、妹的存在であって、可愛い可愛い恋人でもあって…

だから、出来る事ならばずーっと梨沙子の横に居たいし、

ギューッてしたり、甘やかしたり

梨沙子にしてあげたい事が山の様にある


でも、ちょっと離れた位置から見てる事しか出来ない日もあって

そう言う日は何か落ち込んだり、色んな事が上手く行かなかったりする

梨沙子次第でウチの調子は絶好調にも絶不調にもなりうる


今だってそうだ、梨沙子はウチの隣じゃなくて、まぁさんや桃たちといる

別に良いんだけど、良いんだけどさ

今、口元に付いたお菓子のカスを払ってあげるのはまぁさんじゃなくてウチの役割だと思うし

梨沙子の頭を撫でて上げるのも桃じゃなくてウチの特権だと思う


そういうのを遠くから見てなきゃ行けないのは悔しくてならない

でも、ウチの性格上、梨沙子に好き好き光線ばっかり出してられないし

そういうのを表に出しちゃう度に、キャプテンとかちぃにいじられるのは嫌だし

全部が全部そう言う時は上手く行かない


「みーや」

「キャプテン…」


今日も案の定そうだ…

ウチが口を尖らせて梨沙子たちを見てると、キャプテンがやって来る

ちぃに比べたらマシだけど、キャプテンもなんだかんだでからかって来るから嫌なんだよなぁ


「行けば良いじゃん、梨沙子の所」

「良いよ、あっちはアッチで楽しそうじゃん…だから、ウチは良いよ」

「ホントにー?」


キャプテンはゆっくりとウチの隣に座る

少ししたから見上げる様な視線を送って来るキャプテンうぃ無視して

ウチは梨沙子を見つめ続ける


「こうやっててさ、気付いてくれたら御の字って言うか」

「うん」

「これだけでもウチの気持ちが伝わればなーって」


贅沢な事は言ってられない

ただ、梨沙子にウチの気持ちがちゃんと届いていたら、それで良い

だって、ウチの“好き”って気持ちは梨沙子にしか向いていないから


「あー、今の桃子絶対、梨沙子にチューしようとしたよね」

「…」

「茉麻もなんだかんだで梨沙子の事甘やかすし」

「…」

「みや、行って来なよ」


キャプテンが背中をポーンと押してくれる

その顔は少し嫌味っぽかったけど、ウチを応援してくれてる事に変わりなくって

ウチはシュッと立ち上がった


「行く、梨沙子の隣に」

「ほいほーい、頑張ってきな」

「うん」


キャプテンの方を見て、一回微笑むと

ウチの視線はもう梨沙子しか捉えていない


「梨沙子!!」


今日一番、明るくて綺麗な声で好きな人の名前を呼ぶ

それに反応して振り向く梨沙子の顔は満面の笑顔で

ウチはやっぱり、そんな梨沙子が大好きで、仕方なくって

腕を広げて梨沙子を受け止める準備が出来ていた