「あっ、シミズくんだ」
「ツグナガさん」
シミズくんが生徒会の仕事を終えて校門に向かい歩いていると、後ろから声をかけられる
「今帰り?」
「うん、生徒会の仕事があったからね」
「桃はね、茶道部だったんだー」
「へぇー」
ツグナガさんがピョコンと隣に立つ
友達には小さい小さいと言われるシミズくんより更に小さいツグナガさん
可愛いって言葉があまりにもピッタリ来るので、シミズくんは一人面白くなった
「桃はね、今までの茶道の型にとらわれない茶道をしたいの」
「はぁ…」
「だからダンスと融合させようと思ってるんだー」
そんなシミズくんの様子には気付かずツグナガさんは一人で熱く語り続ける
と、思っていたら何も無い所でこけそうになるツグナガさん
シミズくんは瞬時にツグナガさんの腕を掴み支えてあげる
「大丈夫?」
「あっ、うん…大丈夫」
「良かった」
シミズくんがニコリと笑う
ツグナガさんはそれに見とれてしまう
調理実習の時もそうだったけれど、シミズくんが凄く優しく笑っている事に気がつく
ツグナガさんの失敗をバカにした様な笑いじゃなくて、本当に優しく笑っている
「シミズくんって優しいね」
「そうかな?普通デスよ」
「桃が優しいって言ってるから、優しいよ」
「そうデスか…ありがとうございます」
シミズくんは笑顔を絶やさないで相槌を打つ
ツグナガさんはそんなシミズくんをずっと見ていたいなぁと思った