休日の散歩は格別だと思う、特に今日みたいに晴れていて暖かい日の散歩は格別
それに、今日は隣に大好きなみやが居る
私にとってこれ以上の幸せはないって思える
好きな事と好きな人、それだけの事
難しく考える必要なんて、どこにもない
要は私は好きな事だけしているわけで
みやがどう思っているかは、皆目見当がつかないけど
やっぱり、それも難しく考える必要はないと思う
「みやー」
「うん?」
「じゃっじゃーん」
大げさにみやに見せるのは携帯電話
今朝、家でお母さんが飾っていた花、大輪の花
名前は分からないんだけど、すっごく綺麗で見つけた隼か写メした
「あー、ブッソウゲ」
「ブッソウゲ?」
「うん」
何だかおどろおどろしい名前を口にするみや
鮮やかで綺麗な花に似つかわしく無い名前で、私は眉を顰めてしまう
みやはそんな私を見て、フフっと笑う
「あのね、ハイビスカス」
「ふぇっ?」
「だから、ハイビスカス」
今度はあの南国のイメージがあるあの花の名前を口にする
私は頭の中でこんがらがって、益々訝しげな表情になってしまう
「ハイビスカスってブッソウゲって花の事なの…で、梨沙子が見せてくれたのがそうなの」
みやは少し得意げに教えてくれる
でも、私はやっぱり納得いかない事がある
だって、ハイビスカスって南国じゃん!!って思う
だから、私にとってハイビスカス=夏なイメージ
「何かねー、室内だと咲くらしいよ、いつでも」
「夏じゃなくても?」
「うん。て言うか、どっちかって言うと外でも秋に咲く事もあるんだって」
みやは写メを見たまま説明してくれる
顔ははっきり見えないけど、声の感じから明るい雰囲気が読み取れる
私はそれがすっごく嬉しくて、何か良かったなーって思った
「綺麗だね」
「うん。みやハイビスカス好き?」
「うん。可愛いじゃん…なんかウチにピッタリ?って言うか」
「えー、何それー」
みやがおちゃらけて変なポーズをとる
私はそれを見て笑う
こんな平和ボケした様な一日だけど、私は私で進んで行こうと思った
今、私とみやの世界はまるで写真のハイビスカスの様に明るい赤