美味しいケーキはどうですか? 5

良い方にも、悪い方にもウチは目立つ方じゃない 
唯一目立つ事と言えば平均身長よりも背が高いってだけで、特に変わったところはない普通の人間で 

面倒な事が嫌いでフツーに何でもこなしていた 
だからと言って誰かに迷惑をかけた事も無いし、それが一番なんじゃないかなって 

だけどウチが知らないところで、ウチは何かに巻き込まれる事が多い

* * * * *

夏休みに入って、補習三昧の日々で 
そんなウチにとって補習後、一人でプラプラと遊ぶのはほんの束の間の休息って感じだった 

「あっ、梨沙子じゃん」 
「げっ、梅田えりか」 
「何その反応…てか、どっか行くの?」 
「みやの所」 
「じゃあ乗ってく、後ろ?」 

ウチにとって梨沙子は後輩 
小学校の何年間かくらいしか一緒の学校には通っていないけど、何故かよく一緒にいる気がするのは多分アイツが原因だろう

「みや、今日Vientoに居るの?」 
「うん、今日は亀井さんと新垣さんが休みだから、矢島舞美とバイト」 

…矢島舞美 
矢島さんはウチのクラスメイト 
ちょっと前まではそこまで仲良く無くて、1週間にいっぺん話すか話さないかって感じだった 
その前から存在を知っていた、というか、矢島さんはかなり有名だった 
美人で勉強も出来て、運動も出来るから 

「えりかちゃんはさぁ、矢島舞美と仲良いの~?」 

自転車に二人乗りをしているからか、梨沙子は普段あんまり出さないくらいの大声で質問してくる 

「矢島さん?ん~、どうだろ?一応一緒のクラスだよ」 

一緒のクラス 
そう、確かに一緒のクラスなのだが、どうなんだろう?仲は、良いんだろうか? 
そりゃ、確かに前よりは仲が良いし、一緒に居る事も多くなった

「なんかさー、矢島舞美に好きな人居るらしいんだよ、みや情報によると」 
「ほぉ」 
「誰か知ってる?」 
「ん~、知らない」 

梨沙子がこんなことを聞いてくるなんて珍しい 
もしかして… 

「梨沙子、もしか…」 
「役に立たないなぁ、早くソイツとくっつけてみやをとられない様にしたいのに」 

あぁ、そういうことか 
そういえば、ウチの思い出に梨沙子がよく出て来るのは、みやに引っ付いているからだった 

「いや、ウチ矢島さんに好きな人が居るなんて話初めて聞いたし、矢島さんって何かさぁ…」 

何か掴み所が無いんだよね 
大雑把なくせに妙なところでモジモジしたり 
頼り甲斐があるのに時々すごいボケをかましたり 

…要するに、ウチと違って何もかもが目立つのだ 
ウチはそんな矢島さんが…

考えながら自転車を漕いでいると、時間って言うのはすぐに経つモノで 

「ほら、着いたから降りて」 
「うん、ありがと」 
「よいしょ」 
「何でえりかちゃんも来るの?」 
「運送料貰ってないから、飲み物1杯でも奢ってもらわないと」 
「カツアゲだぁ…」 
「どうせ梨沙子もみやにサービスしてもらってるんでしょ」 
「じゃあ、えりかちゃんは矢島舞美にサービスしてもらいなよ」 
「…」 

何だかモヤっとするものがウチの中にあった 
それが何かは分からないけど、何だか気持ちが悪くなった

♪カランカラン 
目の前では梨沙子が既にVientoの扉を開けていた 
それを見てウチは 
ウチはどうしてかその扉をくぐるのに、すごく気が重くなった 

言葉にできない 
今はまだ言葉にできない 

でも、明らかにウチの中に何かがあった

* * * * *

「みやー!!」 
「梨沙子静かに!!」 
「って、言ってもお客さん居ないじゃん」 
「誰か居たら、どうすんの!!」 
「む~、その時は…」 

ウチがやっとの事で中に入った時にはもう梨沙子はカウンターテーブルに座っていて、みやといつもの様なやりとりをしている 

「いらっしゃい…あっ、梅田さんだぁ」 

矢島さんは夏の空に負けないくらいの爽やかな笑顔で出迎えてくれた 
だけどウチの心はそんな風に晴れていない

「どーも、バイト楽しい?」 
「うん、梅田さんはどう?」 
「補習ばっかで大変だよー」 

それでもウチは何故か普通を装ってしまう 

「でも、みんな居るんでしょ?」 
「もう、見飽きたよ~」 

ほら、こういう所だってウチと矢島さんは全く違う 
勉強ができなくて夏休みなのに休めていないウチ 
なんだかんだで優等生で充実した生活を送っている矢島さん 
誰が見ても全く違うと言うだろう

「そう言えば、梨沙子ちゃんと仲良いの?」 
「ん~、みやの幼馴染だからね、自然と」 
「そっかぁ…」 

そんな凄い人がウチなんかの話を聞いて楽しいんだろうか? 

「みやとは小学校から仲良いんだよね?」 
「うん、小、中と委員会とか一緒だったから」 

ほら、ずっとその綺麗な笑顔だ 

「あっ、何か飲む?」 
「あぁ、アイスティーで」 

あぁ、モヤモヤする 
気持ちが悪い…

「あー、梅田えりか!!えりかちゃん!!」 
「梨沙子、なぁに?」 
「さっきの、探り入れといてね!!」 
「…うん、いつか」 
「なぁに、それ?」 
「てか、梨沙子先輩に対してフルネーム呼び捨てはしちゃダメでしょ」 
「はぁ~い」 

騒がしい、鬱陶しい 

バンッ!! 
ウチは乱暴に矢島さんから受け取ったグラスを机に置いた

「ごめん、気分悪いから帰るわ」 
「えっ、大丈夫?」 
「うん、大丈夫だから…ごめんね」 

今度は扉をくぐるのが全然辛くなかった 
あぁ、出て行くからなんだ、Vientoから出て行くからなんだ 
一人になれるからなんだ 

帰り道、自転車に乗りながら考えた 
あぁ、これは“コンプレックス”ってヤツなんだ

* * * * *

えりかちゃんが帰った 
ただ、それだけなのに何だかあまり良い雰囲気がない

「…」 

みやも矢島舞美も話し出さないし、私も話せる空気じゃなかった 

「…追い掛ける、分からないけど謝らなきゃ」 
「えっ?」 

沈黙を破ったのは矢島舞美だった 
矢島舞美が言った一言にみやは驚いていた 

「私追い掛けるから、みやごめん、店番お願い!!」 
「でっ、でも…」 
「大丈夫、私足は速いから!!」 

そう言った後の矢島舞美の行動は、びっくりするぐらい速くて 
私は呆気に取られたまま動けなかった 

「あっ、舞美ちゃん…!!」 

みやが止めようとしたのも気にしないで、矢島舞美はVientoを飛び出した

「どっ、どうしよう…」 

みやは困ってる 
私も何にも出来なくて 

その時だった 

「ただいまー」 
「あっ、亀井さん…」 
「あれ、舞美ちゃんは?」 
「その…」 

休みを利用して出掛けていた亀井さんが帰ってきた 
みやも私も泣きそうな感じで亀井さんを見つめた 

「えっ、何かあった?」 
「あの…」 

亀井さんの柔らかい雰囲気が少し場違いで 
でも、どうにも出来ない私たちは助けを求めるしか出来なかった

みやが亀井さんに今までの流れを説明する 

「…って、ワケなんです」 
「そっかぁ…」 

亀井さんは少し困ったみたいだけど、いつもっ変わらないフニャってした表情で頷いた 

でも、それも直ぐに崩れた 

「あっ、でも…」 
「どうしたんですか?」 
「舞美ちゃんって凄い方向音痴とか言ってたかも」 
「それって…」 

亀井さんは嫌な事に直面したかの様な、そんな感じで言う 

「どうしよう…」

亀井さんは何かを思いついたのか少しだけ表情が明るくなる 

「そうだ、雅ちゃん携帯貸して」 
「あっ、はい…」 

みやも私も亀井さんの言葉に従うしか出来ない 

「えりかちゃんに電話しよ」 
「はい?」 
「絵里たちはここから動けないし、えりかちゃんも出ていったばかりなら自転車だし探してくれるでしょ!!」 

亀井さんの表情はコロコロ変わる 
それはまるでイタズラ好きの子どもみたい 

「あっ、かかった」 
『もしもし、みや?』 
「うへへ、絵里ちゃんだよー?」 
『わっ、亀井さんかぁ…』 

今の亀井さんは、さっきの矢島舞美並みに迅速な行動だった

「何かね、舞美ちゃんがえりかちゃん追い掛けて店を飛び出ちゃった」 
『…』 
「だから、探して?」 

用件だけ伝わる程度の短い会話 
ニコニコしている亀井さんだけど、有無を言わせないくらい怖い 
えりかちゃんもココに居たらそう思うに違いない 

『ウチ、関係無くないですか?』 
「だから、えりかちゃんを追い掛けて出ていったの」 
『矢島さんが勝手に…』 
「絵里たち、手離せないから頼むね♪じゃっ」 
『ちょっ、待っ…』 

―ブツン 

亀井さんは…凄い 
頼り有るのか無いのか分からないけど

「はいっ、これで大丈夫!!」 
「…」 

亀井さんはみやに携帯を返して、一安心とでも言う様な感じで奥に入って行った 

「みや…」 
「…梨沙子」 

残された私たちは、やっぱり何にも出来なくて 
ただ、上手く行く様に願った

* * * * *

―ツーツー 

耳に当てた携帯からは通話終了した状態が分かる 

突然に、唐突に 
亀井さんはそんな言葉が似合う人だ 
あの蕩けそうな雰囲気からは分からないくらい、突飛だ 

「ウチ、逃げたハズなのに…」 

手に持った携帯を眺めてそう呟く 

逃げたウチを追ってる矢島さんを、ウチが追う 
ちょっと考えただけでも混乱する 

「別に、良いじゃん…」 

少し右足に力を込めて自転車を漕ぐ 
家まであと少し真っ直ぐ行けば着く 

「…」 

面倒な事は嫌いだ 
だから、目立ちたく無い 
でも、自ら蒔いた種を自ら苅るのは当たり前で 

キィーっと音を立てたウチの自転車は、もう一回、街の方へ向かっていた

「矢島さん、方向音痴って言ってたもんなー…」 

ふと、思い出す 
しかも、越してきてそんなに立ってないし 

ちょっとだけ罪悪感 
ウチのせいで、あんな綺麗な人間が迷子になる 

結構単純な造りのこの街で右往左往している矢島さん 
想像してみたら、矢島さんには悪いけど可笑しくて、プッと吹き出してしまった 

「はぁ~、何でアドレス聞いてなかったんだろう… 
あっ、でも飛び出して行ったなら持ってないかもな」 

(…ウチ、何も知らないなぁ) 

ただ、矢島舞美って言う同級生のイメージだけ大きく膨らんでいる 

ボーッと考え事をしている状態で、矢島さんを探すのを忘れていた 

(…まぁ、矢島さんもウチを追ってるから見掛けたら話しかけてくれるか) 

結構自転車を漕いだのか、チラホラと夏休みを楽しんでいる人が増えてきた

「どこ行ったんだよ…」 

Vientoに戻ってるなら、また電話有りそうだし 
この感じだとここら辺には居なさそうだし 

「はぁ…」 

流石にチクチクと心が痛み始める 
自分だけを考えてとった行動の結果がこのザマだ 
結局、誰も良い思いをしてない 
面倒しか起こっていない

* * * * *

少し街外れまで来た 
ここら辺は6月までバスが来ていたけど、利用者の減少とかで路線廃止になった 
だから、人がほとんど居ない 

「こんな所に居ない、か…」 

何となく、来てはみたものの 
いくら矢島さんが方向音痴だからって、人気のない方に人探しに行く様なマネをするワケない 

そう思って帰ろうとしたら、居た 
もう使われていないバスの停留所のベンチ 

ピンと伸びた姿勢 
夏風に揺れる黒い髪 
真っ直ぐと射抜く様な眼差し 

…矢島さんだ

「…ねぇ!!」 

少し躊躇った 
だけど、ウチは矢島さんを呼んだ 
思っていたよりも大きな声が出た 
びっくりしてウチを見た矢島さんより、絶対ウチの方が驚いてるハズ 

「その停留所、バス来ないよ」 
「ホント?」 
「うん、路線廃止になったから」 
「えー…」 
「乗ってく、後ろ?」 

言わなきゃいけない事、聞かなきゃいけない事、他に沢山あるハズなのに 
ウチはどうしても言いたくなくて 
どうしても言えなくて 
どうでも良いような事しか言えない

「良いの?」 
「…もう遅いし、送る」 
「ありがと…」 

ヘヘっと笑って首を傾げた矢島さん 
夕陽が射し込んで、凄くドキドキするほど綺麗で 

「早く、帰ろ」 
「あっ、でも…」 
「みやたち心配してる」 
「私、梅田さんと話す事ある」 
「…帰りながら聞く」 

矢島さんを前にするとどうしても逃げたくなる 
多分、太陽を直視するってこんな事なんだろうって思った 

「…分かった、帰ろ」 
「うん」 

自転車を矢島さんの前で停める 
後ろに重みが加わって矢島さんが乗ったのが分かった 

さっきより少し漕ぐのが重い 
でも、何でかそんなに嫌じゃなかった

* * * * *

「ごめんね」 

自転車を漕ぎ始めたウチに、矢島さんはそう言った 

「…何が?」 
「さっき、お店から直ぐ帰ったから…私なんかダメな事したかなって」

矢島さんは後ろにいるはずなのに 
前から言葉がぶつかってくるみたい 

「大丈夫…矢島さんは関係無いよ」 

ウチは咄嗟に嘘を吐く 
何でだか、辛い 

「ホントに?」 
「うん、ホントにちょっと気分悪くてさ」 

守ろうとしているからだ 
今まで見てきたウチのイメージの中の矢島さんを 

「じゃあ、尚更ごめん」 
「何でさ」 
「私の事、結構探したでしょ?」 
「あっ…」 

現実を見るのが怖い 
ただ、それだけなんだ 

ただ、それだけが凄く大きくのしかかって来るのが嫌だった

* * * * *

止まりそうな雰囲気もないまま自転車は進んで行く 
話は止まった 
ウチ、言わなきゃ 
何か、言わなきゃ 

「他にも話す事あったのに忘れちゃった」 

矢島さんは申し訳なさそうに呟く 

「あのさ…」 
「なに?」 
「ウチ、矢島さんと知り合いになった」 
「ウフフ、うん」 
「それで良かったと思うよ」 

何が言いたいか分からないのに 
ウチの不器用な気持ちは溢れ出す 

「それだけで良かったんだ」 
「えっと…」 
「知り合いが一人増えました、それだけ」

傘に入れてもらった時は本当に助かったし、お礼をしたいって思ったのも確かにウチの本心だった 

そこからウチのちっぽけな人生も、それに対する計算も狂ってしまった 

「何て言うか…ウチの中で矢島舞美って人はもう完成してた」 
「どういうこと?」 
「矢島さんはウチとは離れた存在でさ、ウチに無いものばっか持ってるスーパースターで太陽みたいな存在だった 
近付いたらいけないって思ってた」 

近付いて、親近感が湧く 
そんな事は奇跡で 
本当は近付くだけ眩しくなって、自分の周りが影になる 
絶対に交わらない、そんな気がしてた 

「そんなこと無い!!」 
「そうかも知れない」 
「そうだよ」 
「うん、そうだ 
でも何も知らないんだよ?ウチらって…」

地球は太陽に近付きすぎない様に距離を保っている 
手を伸ばそうとすると吸い込まれて、消えてしまう 

「何でもさ、一気に進むと不安って生まれるんだよ」 
「…」 
「今、そんな状態なんだウチは多分」 

自分の不出来を人のせいにしたいワケじゃない 
ただ、そこに近付く為にウチはあと少し 
ほんの少しでもいいから、しなくちゃいけない事があると思う 

「…矢島さんは全く悪くない 
だから、変わらずに居てよ…ウチ、頑張るから」 

本当は隣に立ってみたいんだ 
コンプレックスは裏返せば、憧れなんだと思う 

「時間かかるだろうけどさ、ウチは自分のペースで進みたい」 
「うん」 
「ごめん」 
「全然」 

クスクスと笑った声が聞こえた 
ウチなんかの事がちゃんと通じているんだろうか 
そんな不安はあったけど、ウチの心にあったつっかえはチリチリと音を立てて燃えて消えた

* * * * *

梅田さんの漕ぐ自転車はまるでロケットの様にスイスイ進んだ 
どんどんVientoに近付く 

ふと視線をやった先に中学生らしい女の子二人が歩いていた 

「もうちょっと前に会ってたらさ…」 
(私たち、今は凄く仲良かったかな?) 

彼女たちを見て、そう思った 
それは梅田さんには聞こえていなかったみたい 

「愛理と栞菜じゃん、アレ…」 
「知り合い?」 
「後輩…あぁほら、梨沙子の友達」 

小さく手を振る梅田さん 
ペコリと会釈する彼女たち 

何だか梅田さんの世界は時のない世界みたいにゆったりしている 

「…ウチら多分さ、あれより仲良くなれるよ」 
「えっ…」 
「あれ、最初は酷かったから」 
「へぇ」 
「あんなんに比べたら、ウチら仲良いよ」

梅田さんは私に何の心配もさせない様に気を遣ってくれる 

(…やっぱり、好き) 

自転車を漕ぐ背中を見てそう思う 

私が持っていないモノ 
梅田さんが持っているモノ 
それを欲しいなんて思わない 
ただ、見ているとウキウキしてくる 

「ねぇ、梅田さん」 
「んっ?」 
「好き」 
「…」 
「好きだから」

自転車が止まる 
梅田さんは振り向かず、前を向いたまま 

「…」 
「私、梅田さんが好き」 
「うん」 
「好き」 
「…」 
「本当の私ってこんな感じだよ」 

少し強引で空気とか読めなくて 
自分本意で結構人に迷惑をかけちゃう 

梅田さんが作ってしまった理想の矢島舞美 
それを壊そう 
私も頑張ろう 

「…行こう、みや待ってるんでしょ?」 
「あっ、うん」

再び走り出した自転車 
やっぱりロケットみたいで 

「明日、私ケーキ作るんだ」 
「何の?」 
「チーズケーキ」 
「へぇ」 
「Vientoで最初に食べたケーキ」 

梅田さんに教えてもらった最初の事 
梅田さんに教えてもらった最初の味 

「食べに来て欲しいな…とか言って」 
「…補習終わって、甘いもの食べたかったら行く」 
「うん」 

待っててって言われたけど 
少しでも早く近付きたいから 
私も梅田さんの方へ歩き出そう